Moblin.org、ネットブック向けLinuxの「Moblin 2.0」ベータ1を公開

 Moblin.orgは5月19日、ネットブックなどモバイル向けのLinuxディストリビューション「Moblin 2.0」のベータ1を公開した。ユーザーインターフェイスを大きく強化し、ソーシャルネットワークを統合、一般ユーザーへのアピールを図る。

 Moblinは、米Intelの「Atom」を搭載した小型端末向けのLinux。Intelがプロジェクトを開始し、2009年より非営利団体Linux Foundationがプロジェクトをホスティングしている。

 最新版は、「Clutter」「DRI2」「KMS」などのオープンソースのグラフィック技術を土台に、ツールバーやパネルなど、トップ画面でのユーザーインターフェイスの視覚効果を改善した。ホームスクリーンとして機能するパネル形式の「m_zone」を導入、カレンダー、ToDoリスト、最近使ったファイルにアクセスできるほか、「Facebook」「Twitter」などのソーシャルネットワーキングサービスの最新情報を入手できる(現在、サポートしているのはTwitterと「Last.fm」)。

 ネットブック向けに最適化した「GNOME Mobile Technologies」を土台にし、既存のLinuxデスクトップアプリケーションに対応する。Moblin 2.0向けに最適化したMozillaベースのWebブラウザを搭載、動画や最新のFlashプラグインなどを利用できるという。

 2.0ベータ1は、台湾Acer、台湾Asus、米Dell、中国Lenovo、台湾Micro-Star International(MSI)、韓国Samsung、米Hewlett-Packard(HP)の7メーカーの9機種のネットブックで動作確認を行ったという。

 Moblinでは今後、性能、バグ修正、チューニングにフォーカスし、正式版リリースに向けて準備を進めていく意向だ。

Moblin.org
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