Project Vine、「Vine Linux 5」のアルファ版を公開
Project Vineは、「Vine Linux」の最新開発版「Vine Linux 4.9(5α)」を2009年4月27日公開した。「5」正式版のリリースは7月中旬以降の予定で、2007年12月公開の現行バージョン「4.2」以来のメジャーバージョンアップとなる。
Vine Linux 5では、initシステムの改良による起動時間高速化、サスペンド/ハイバネーションの安定化、起動時のコンソール隠ぺい、ホットプラグなど各種自動設定などの改良を予定している。
収録ソフトウェアは、カーネル2.6.27.xとX.Org X11R7.4のほか、開発ツールにgcc-4.1.2やbinutils-2.18.0.50.0.6、glibc-2.8、パッケージマネージャにrpm-4.4.2.3やapt-0.5.15lorg3.94a、synaptic-0.57.2などが予定されている。
5αは、インストーラテストおよびベータリリースへ向けた基盤としての開発者向けリリースの位置付け。現時点ではインストール時にXの解像度・モニター設定などはできない仕様になっている。また、「ATI Mobiliry Radeon M6」でDRIが有効な場合、Xが正常動作しないなどの問題が確認されている。
なお、このまま利用し続けるためのバージョンではなく、パッケージ構成も変更される可能性がある。今後3週間かけてライブラリおよび主要パッケージを決定し、31日後にβ1をリリースする予定。また、RC版は60日後、正式版は75日後を目指している。
Vine Linux 4.9(5α)ダウンロードページ
http://beta.vinelinux.org/
Project Vine
http://www.vinelinux.org/