Campus Mate、「Puppy Linux」を活用した教育・福祉向け中古PC再生サービス
特定非営利活動法人Campus Mate(キャンパスメイト、所在地:福岡市)は2009年4月13日、主に教育機関や福祉施設などを対象に、リースアップした中古PCを再生する「中古PC再生サービス」を発表した。CD起動Linux「Puppy Linux」を使い、8年前のPCでもインターネット端末やワープロ端末として再活用できるという。費用は1台1万円。5月1日からサービスを開始する。
セキュリティパッチが定期的に提供されているPuppy Linuxを採用することで、中古PCを安全に利用できるようにする。また、CD起動のため、CD-ROMを台数分用意するだけで簡単にバージョンアップ可能。生徒のいたずらなどのシステムトラブル時も簡単に復旧できる。
Puppy Linuxは軽量動作が特徴で、Campus Mateの検証では、Celeron 233MHzとメインメモリ128MB、SWAPありの構成で、実用上問題なくインターネット閲覧およびワープロ作業ができたという。WebブラウザはOperaまたはSeaMonkey、ワープロソフトにはAbiWordを採用する。
国内の教育現場には、リースアップしたPCが数十万台規模で存在するという。一方で、サポートが打ち切られたWindows 95/98/Me/2000など古いOSはセキュリティ更新を受けないまま使い続けるか、廃棄するかを余儀なくされており、こうしたPCの再活用を目指す。
Campus Mateは、途上国の教育機会格差解消を目的に設立。途上国向けに再生PCを贈るボランティア活動や、Puppy Linuxベースの途上国向けOS「TOP(Tacky Optimizing Puppy) Linux」の開発などを行っている。
中古PC再生サービス
http://usedpc.edu-ict4d.com/
特定非営利活動法人Campus Mate
http://c-mate.org/
Puppy Linux(日本語)
http://www.puppylinux.org/localization/japanese/
TOP Linux
http://sourceforge.jp/projects/toplinux/