オープンソースストレージエンジンのInnobase、組み込み向け「Embedded InnoDB」発表

 米Oracleの子会社Innobaseは4月21日(米国時間)、トランザクションストレージエンジンの組み込み向け「Embedded InnoDB」を発表した。アーリーアダプタ版をWebサイトよりダウンロードできる。

 Innobaseは、MySQL向けのオープンソースストレージエンジン「InnoDB」を開発するベンダーで、2005年にOracleが買収した。

 Embedded InnoDBは、「InnoDB Plugin」をベースとしているが、MySQLからは独立した技術となる。838KBと軽量ながら、InnoDBの信頼性、高性能、高機能を備え、ISAMライクなAPIも用意した。トランザクション管理、スキーマ管理などのリレーショナルデータベースの機能を提供しつつ、メモリとディスクのフットプリントを最小限に押さえる。企業システムのエッジで利用されるアプリケーションや、ロボットコントロールやキャッシュレジなど、組み込みトランザクションデータベースを必要とする端末に最適としている。

 ライセンスは、GNU General Public License(GPL)v2を採用、InnobaseのWebサイトより、アーリーアダプタ版をダウンロードできる。ソースコードのほか、Windows(x86)、Linux(x86とAMD64/Intel EM64T)向けのバイナリパッケージを用意する。対応プラットフォームは今後拡大の予定という。

Innobase(米Oracle傘下)
http://www.innodb.com

「Embedded InnoDB」ダウンロード
http://www.innodb.com/products/embedded-innodb/download/