オージス総研、OSS導入・運用を支援する新組織を設立

 オージス総研(本社:大阪市)は2009年4月6日、企業の基幹システムへのオープンソースソフトの導入・運用をサポートする新組織「エンタープライズ・オープンソース・センター」を4月1日付で設立したと発表した。OSSの最適構成を提供する「技術的視点」と、OSS利用体制を整備・維持する「ガバナンスの視点」の両面から、企業システムへのOSS導入に取り組む。

 同センターでは、企業システムに使える機能・品質を実地検証で確認した“使えるOSS”を組み合わせた「OGIS OSSスタック」を整備。OS、ミドルウェア、運用管理、開発環境からポータルなど業務アプリケーションに直結するものまで、広い範囲をカバーする。

 また、OSS活用を前提とした「開発プロセス」と、OSS活用体制を維持するための「ガバナンス」の整備にも取り組む。開発時に使用するトラッキングツールなどのグループ開発環境、運用のための運用管理ツールも整備し、OSS価値の最大化を目指す。また、ライセンスやぜい弱性などのリスク管理にも対応する。

 このほか、企業システムの高い要求を満たせるようにするため、有力・有望なOSSの開発コミュニティに積極的に関与・貢献していく計画。また、ユーザーコミュニティも立ち上げ、顧客企業とOSSコミュニティとの橋渡し役を担っていくとしている。

 同社はこれまでも、ESB製品「Mule」などOSS製品の販売・サポートや、OSSベースJavaフレームワークの開発などを提供してきた。新組織設立に合わせて、OSS経験豊富な社内技術者を結集。当初は40人体制でスタートし、2011年度にはOSSコンサルタント700人規模まで拡大する予定。売上目標は2011年度で年間100億円。

オージス総研
http://www.ogis-ri.co.jp/