社団法人オープンソースライセンス研究所、設立される

 2011年5月30日、静岡大学客員教授であり株式会社パドラック代表取締役の杉本等氏を所長とする「オープンソースライセンス研究所」(略称:OLL)が発足した。日本におけるオープンソースソフトウェア(OSS)のさらなる活用促進を目的とするという。

 OLLは発足当初任意団体として活動を行い、2011年6月に一般社団法人化する予定だという。会員数は1年間で15社、協力メンバーは1年で30名(機関)を目標としている。日立ソリューションズ、オージス総研といった企業のメンバーが理事として参加しているほか、静岡大学や大阪大学、名古屋大学などからの協力メンバーも参加する。

 同研究所によると、OSSにはオフショアを含む現場開発者の理解不足、OSSを含む製品を開発する場合の認識不足、チェック不足といった問題点があるとのことで、これらの問題点を解決するための環境を整えることを設立の主眼としている。

 具体的な活動としては7月からセミナーや勉強会を開始し、10月には会員向けの情報ポータルサイトを提供するとのこと。また、2012年にはOSSライセンス白書やOSSライセンスマスタ認定を開始したいとしている。

オープンソースライセンス研究所
http://www.osll.jp/

オープンソースライセンス研究所設立のプレスリリース
http://www.osll.jp/?action=common_download_main&upload_id=2