オープンソースのBIスイート「Jaspersoft 4」が登場、Webアプリへの統合を狙う

 オープンソースのビジネス・インテリジェンス(BI)ベンダーである米Jaspersoftは1月11日(米国時間)、「Jespersoft 4.0」を発表した。Webアプリケーション向けに設計されたBIスイートで、コンシューマー向けWebアプリケーション風のユーザーインターフェイス(UI)を持つ。

 Jespersoft 4.0ではモジュラーアーキテクチャにより、Javaで実装されたビジネスロジックとプレゼンテーション層を分離、スタンドアロンでもほかのアプリに組み込む形でもBIを実装できる。最新のUIフレームワークにより、W3C標準ベースのWebアプリ・スタックとしてアーキテクチャを取り扱え、BIの統合が容易になった。オンプレミスのほか、マルチテナント、クラウドでも実装できる。CSSを利用したカスタマイズが可能となり、UIテーマ機能によりユーザーやデバイスに合わせて外観を変更できるという。

 このほか、レポート、ダッシュボード、分析、データ統合、BIプラットフォームなどの各機能レベルでも新機能や既存機能の強化が図られている。

 JaspersoftはBIの普及を提唱しており、BIをシームレスにアプリに組み込んだり、拡張したり、カスタマイズする開発者や企業を「BI Builders」と称している。バージョン4では、これらBI Bulilderが容易にエンドユーザーにセルフサービスBIを提供できる、と述べている。

 Jaspersoftはベーシックな機能を「Community」としてGPLで提供し、アドホッククエリなどの高度機能やサポートを付けたものを有償版(「Professional」「Enterprise」)として提供している。

米Jaspersoft
http://www.jaspersoft.com/