米Microsoft、「Silverlight Dynamic Language SDK 0.5」をリリース

 米Microsoftは3月23日、「Microsoft Silverlight Dynamic Language SDK 0.5(AgDLR 0.5)」(ベータ版)をリリースした。「DLR (Dynamic Language Runtime)」上で動く動的言語を利用して、MicrosoftのRIA開発実行環境「Silverlight」アプリケーションを開発できる。

 Silverlight Dynamic Language SDKは、DLRで動く動的言語とSilverlightとを統合するためのツールで、.NETライブラリとの相互運用性を実現する。「IronRuby」「IronPython」、動的言語開発ツール「Chiron」などで構成される。DLRの上に新しい言語を構築するサービス、RubyとPython向けのサンプルアプリケーションも含まれ、WindowsのバッチファイルやMacのシェルスクリプトからサンプルを動かせる。

 最新版では、IronRubyが0.3に、IronPythonが2.6プレアルファにアップグレードされたほか、Chironも強化した。実験的な開発向けとして、Silverlightアプリケーションに動的言語REPL(Read-Eval-Print Loop)も追加された。なお、前バージョンまで含まれていたManaged JScriptは、最新版では削除されている。

 利用には、「Silverlight 2」が必要。ライセンスはMicrosoft Public License(Ms-PL)を採用しており、MicrosoftのポータルサイトCodeplexよりダウンロードできる。「Silverlight 3 Beta」向けのバイナリも用意されている。

米Microsoft
http://www.microsoft.com

「Microsoft Silverlight Dynamic Language SDK 0.5(AgDLR 0.5)」ダウンロード
http://www.codeplex.com/sdlsdk/Release/ProjectReleases.aspx?ReleaseId=11955