タスマニアンデビル「Tuz」とともにLinuxカーネルの最新版「2.6.29」が登場

 Linus Torvalds氏は3月23日(米国時間)、最新のLinuxカーネル「Linux 2.6.29」を公開した。ロゴの一時変更により、ペンギンマスコットに変わってタスマニアンデビルが登場するほか、ファイルシステム、ドライバアップデートなど数多くの特徴を含む。

 2008年12月24日に「2.6.28」をリリースして以来、8回のRC版リリースを経ての正式版となる。

 2.6.29公開を次げるメーリングリストでTolvalds氏は、最大の特徴を「ロゴの変更」と記している。おなじみの「Tux」に変わって登場した最新のマスコット「Tuz」は、ペンギンのくちばしをつけたタスマニアンデビル。絶滅の危機にあるタスマニアンデビルを救う運動に賛同したTorvalds氏が、一時的に採用することを決定したという。

 機能面では、ファイルシステムとして「Btrfs」が新たに加わった。ファイルシステムではこのほか、「SquashFS」がバージョン4.0にアップグレードし、「Ext4」がジャーナルなしで起動可能となった。

 このほか、「Kernel Mode Setting(KMS)」の強化、WiMAXサポート、WiFiスタックでのAccess Pointモードのサポート、ファイル暗号化「eCryptfs」などが加わった。ACPI、PCI、電源管理も強化されている。

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