性能とユーザビリティを改善した「KDE 4.3」リリース
KDE Communityは8月4日、オープンソースのデスクトップ環境の最新版「KDE 4.3」(開発コード名「Caizen」)を公開した。同コミュニティのWebサイトよりソースコードやバイナリを入手できる。
最新版は、2009年1月末に公開した「KDE 4.2」以来のメジャーバージョンアップとなる。1万件以上のバグを修正し、2000以上の機能要求を実装したという。家庭やSOHOなどエンドユーザー向けの安定版としている。
デスクトップインターフェイスでは、パネルシステム「Plasma Desktop Shell」でデフォルトテーマとして「Air」を導入した。デフォルトのアプリケーションテーマとの相性がよく、ユーザーインターフェイスが洗練されたという。ユーザーインタフェイス周りではこのほか、メモリ使用量を縮小、性能を改善した。
ファイル管理「Dolphin」も改善、フォルダ内のファイルのプレビュー表示が加わったほか、Dolphinからゴミ箱を設定可能となった。ウィンドウマネージャ「KWin」は性能を強化、ウィンドウ管理がスムーズになり、「Sheet」「Slide Back」などのエフェクトも加わった。
KDE Community
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