ASF、依存関係管理ツール「Apache Ivy 2.0」をリリース
Apache Software Foundation(ASF)は1月20日、オープンソースのプロジェクト依存関係管理ツール「Apache Ivy 2.0.0」をリリースした。プロジェクトがASFに移行してから、初の正式リリースとなる。
Ivyは、プロジェクトの依存関係を管理するためのツールで、追跡、解決、報告などの機能を持つ。主としてJavaの依存関係にフォーカスしているが、あらゆる種類の依存関係管理に利用できるという。開発者はIvyを利用して、「Apache Maven」のようなソフトウェアパッケージ管理機能に切り替えることなくプロジェクトの依存関係を確認できる。
ビルド管理ツール「Apache Ant」との統合、柔軟性、性能などを特徴とする。レポート機能はHTMLとグラフの2種類を用意、自分のレポジトリを接続したり、コンフリクトマネージャの設定などの拡張機能もあるという。これらに加え、最新版では、Maven2のレポジトリとの互換性、キャッシュ管理などが強化されている。
Ivyは仏Jayasoftでスタートしたプトジェクトで、2006年10月よりASFのインキュベータープロジェクトとなった。その後、Antのサブプロジェクトに昇格し、現在に至る。
「Apache Ivy」プロジェクトページ
http://ant.apache.org/ivy