オープンソースのプロジェクト管理アプリケーションOpenProj、ダウンロード50万回を突破

 Microsoft Projectのオープンソースの代替版 OpenProj のダウンロードが50万回を超えた。OpenProjを支援する企業ProjityのCEOであるMarc O’Brienが明らかにした。

 同氏によると利用は「142か国」に及び、名の知られた企業の中にもOpenProjを支持しMS Projectの使用を控えているところが多数あるという。OpenProjをダウンロードしインストールした企業として、同氏は、Bank of America、Hewlett-Packard、General Electric、IBM、Siemens、東芝、Honeywell、Nortel、Martin Mariettaの名を挙げた。OpenProjは英語だが、コミュニティーのメンバーが十数か国語に翻訳しているという。

 「有償プロジェクト管理アプリケーションの代替版であるOpenProjは既存ベンダーにとって大きな脅威だが、産業全体にとっては重要な意味を持っている」と同氏は述べている。OpenProjはMS Projectのファイルを読み込み開くことができるため乗り換えが非常に容易だ。Linux、Unix、Windows、Mac OSで動作する。

 OpenProjのWebサイトによると、ガント図やパート図、アーンドバリュー・コスティングなど、プロジェクト管理アプリケーションが通常備えている機能は揃っている。

 SourceForge.netでベータ版がリリースされたのは昨年後半。すぐに人気を獲得し、ダウンロードは月平均4万回に達した。今年1月10日に正式リリースされると、その翌日にはSourceForge.netで20万回の大台を突破した。

 OpenProjはCommon Public Attribution License Version 1.0(CPAL)で配布されている。また、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)Microsoft Projectの代替版も、Project-On-Demandという名称でProjityから提供されている。

Tina Gasperson ライター。著名な業界雑誌に執筆。1998年からフリーランス。

Linux.com 原文