米Sun、ZFSを強化した「Solaris 10 10/08」を発表
米Sun Microsystemsは10月31日(米国時間)、Solaris OSの最新版「Solaris 10 10/08」を発表した。ZFS(Zettabyte File System)ファイルシステムなどを強化し、システムの性能、複雑性の管理を改善するという。
最新版は、「Solaris 10」を土台に、脆弱性の修正と機能強化を図ったマイナーバージョンアップとなる。強化点は、ZFS、仮想化、Intelアーキテクチャ向け最適化など。これらにより、IT資産の活用、システムの性能、データセンターの複雑性管理、ビジネスの継続性などを改善できるとしている。
ZFSでは、オープンソースOpenSolarisコミュニティでの開発を取り込み、データの完全性を強化し、災害復旧機能を統合した。同バージョンでは、ZFSをルートファイルシステムとして利用できるという。
仮想化では、Solaris 10の仮想化技術「Solaris Containers」を強化し、ワークロードを容易に仮想環境に移行できるようになった。Intelアーキテクチャでは、「Xeon」ラインに対応した。
顧客はハードウェア/ソフトウェアを追加することなく、容易に最新版にアップデートできる。サードパーティや社内開発アプリケーションとの互換性も確保するという。
米Sun Microsystems
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