Qt、クロスプラットフォームIDE「Qt Creator」技術プレビュー版をリリース

 開発フレームワークを提供するQt Software(フィンランドNokia傘下)は10月30日(米国時間)、最新のクロスプラットフォーム統合開発環境「Qt Creator」の技術プレビュー版をリリースした。Windows、Linux、Mac OS Xで動作する。

 Qt Creatorは「Project Greenhouse」という開発コード名を持つもので、軽量のクロスプラットフォームIDE。プログラミング言語は現在、C++とC89のサブセットをサポートする。同社のアプリケーション開発フレームワーク「Qt 4.5」を使って開発するユーザーは、同IDEを利用してさらに高速かつ容易にクロスプラットフォーム対応アプリケーションを開発できるという。

 高度なC++コードエディタ、ファイルとクラスのナビゲーションツール、ビジュアルレイアウトフォームを構築できる「Qt Designer」と統合などの機能により、開発者の生産性を高める。Qt Creator内でのプロジェクト実行も可能だ。

 GNUデバッガのGDB、Qtクラス構造対応によりデバッグ作業を高速化できるほか、プロジェクト作成ウィザード、ヘルプシステムの統合などの機能により容易にプロジェクトを開始できるという。

 正式版は、Qt 4.5の正式版リリースの後となり、2009年前半に公開予定。適用するライセンスは未定だが、GPLと互換性があり、オープンソースと商用開発の両方をサポートするライセンスになるだろうとしている。

Qt Software(フィンランドNokia傘下)
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