米Red Hat、KVMの米Qumranetを1億700ドルで買収

 米Red Hatは9月4日(米国時間)、仮想化技術ベンチャー米Qumranetを買収したことを発表した。買収金額は約1億700万ドル。Red Hatはこれにより、仮想化技術をOSに組み込んだ包括的仮想プラットフォームを提供できるとしている。

 Qumranetは、Linuxカーネル仮想化技術「KVM(Kernel-based Virtual Machine)」開発プロジェクトで知られる企業。KVMを利用したデスクトップ仮想化インフラ製品「SolidICE」などを提供している。Red Hatは今年6月、仮想化システム管理「oVirt」を発表、ここでKVMの技術を採用していた。

 Red HatはQumranetを買収することで、仮想化技術を取得することになる。Red Hatはこれにより、サーバーからデスクトップまでをカバーし、LinuxとWindowsに対応する包括的な仮想化・管理ソリューションを提供できるとしている。具体的には、「Red Hat Enterprise Linux」へのKVMの組み込み、主要OSをサポートするハイパーバイザーの提供などを挙げている。

 Red Hatは、「Red Hat Enterprise Linux 5」で「Xen」を採用している。同社によると、Xenのサポートは今後も変わらず、少なくても2014年までは続けるとしている。

米Red Hat
http://www.redhat.com

Qumranet
http://www.qumranet.com