米Red Hat、Fedora開発者向け奨学金制度を開始

 米Red Hatは8月18日(米国時間)、Fedora Projectを中心にオープンソース開発に貢献する開発者に授与する奨学金制度「Fedora Scholarship」を発表した。第1号として、この秋よりカーネギーメロン大学に入学が決まっているFedora開発者、Ricky Zhou氏が決定している。

 Fedora Scholarshipは、Fedora Projectやその他のフリーソフトウェアプロジェクトの開発に貢献した学生向けの奨学金制度。授与者は、大学に通う4年間、毎年2000ドルを支給されるほか、年に1度「Fedora User and Developer Conference(FUDCon)」にも参加できる。Red Hatでは、オープンソース分野の才能発掘と支援の一環と説明している。

 選考基準となるのは、Fedoraやその他のフリーソフトウェアプロジェクトへの貢献内容、Fedoraコミュニティからの意見、貢献に割いている総時間など。Fedora Projectの各チームリーダーのほか、Red Hat会長のMatthew Szulik氏らで構成される選考委員会で決定する。

 第1号のZhou氏は、Fedora Projectでインフラ、Webサイト、翻訳・ローカリゼーション、パッケージメンテナンスなどのチームで活躍、これが認められたという。

 2009年度の志願受付は、今年9月1日~2009年2月16日に受け付ける。

米Red Hat
http://www.redhat.com

Fedora Scholarship
https://fedoraproject.org/wiki/Scholarship