米Gartner、企業のSaaS型電子メールの利用が2012年には20%に

 米Gartnerは7月2日(現地時間)、クラウドコンピューティングモデルを利用した電子メールサービスについて、企業の受け入れ動向を調べた報告書を発表した。クラウド型電子メールサービスを利用する企業は2012年には20%を占めると予想、企業におけるクラウドコンピューティングは電子メールが牽引する、とまとめている。

 クラウドコンピューティングモデルを利用して、サービスとして配信される電子メールサービスの動向を調べた。

 現在、クラウド型電子メールサービスを利用する企業は小規模企業が中心で、全体の1%に過ぎないという。だが、米Google、米Yahoo!、米Microsoft、米Dellなどの大手がクラウドコンピューティングに投資しており、価格も下がると予想、クラウド型サービスは電子メールサービス市場に構造的変化を与えるとみている。

 その結果、今後は中規模企業、大企業でも利用が進み、2012年には5万席以上の大企業でも導入されるとみている。2012年の導入比率は20%に達すると予想という。

 Gartnerでは、電子メールシステムの移行を検討している企業に対し、クラウドアプローチの検討をアドバイスしている。特に、サポート簡素化、起動時間改善などの課題を持つ企業は同アプローチを検討する価値がある、との見解を示している。

米Gartner
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