米IBM、クラウドコンピューティングで2大学と共同開発

 米IBMは3月26日(米国時間)、ジョージア工科大学とオハイオ州立大学の2大学と協力してクラウドコンピューティング分野の開発を進めることを発表した。クラウドコンピューティング向け自律機能などの技術開発のほか、IT専門家のトレーニングなども行う。

 この共同研究では、クラウドコンピューティング環境で利用する仮想データセンターにおける自己管理技術にフォーカスする。IBMの自律コンピューティングやクラウドコンピューティングの知識、オハイオ州立大のITプロセス・管理技術、ジョージア工科大の分散コンピューティングに関する技術を組み合わせるという。

 プロジェクトの下、2つの大学のデータセンターを接続するコンピューティングクラウドのプロトタイプ「Critical Enterprise Cloud Computing Services(CECCS)」機能を作成する。これにあたり、IBMは「IBM BladeCenter HS21」「IBM System Storage DS3400」などのハードウェア、「IBM Tivoli」「IBM WebSphere」「IBM Information Management」などのソフトウェア、仮想化サポートなどの土台技術を提供する。

 データセンターを仮想化することで、ハードウェア/ストレージ、ソフトウェア、ネットワークの利用を最適化でき、リソースを効率よく活用できる。IBMによると、データセンターの仮想化とクラウドコンピューティングは、複雑性を緩和し土台となる分散コンピューティングのリソースを管理できる自己管理・自動化機能の実現がかぎを握るとしている。

米IBM
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