Mozilla.org、正式ローンチから10周年

 Webブラウザ「Firefox」などの開発を統括するオープンソースコミュニティのMozilla.orgは3月31日(米国時間)、コミュニティの正式ローンチから10年を迎えたことを発表した。Mozillaは今年いっぱい10周年を祝福した活動を展開しつつ、次なる10年に向け新しい国際組織の形成を視野に入れていくという。

 Mozillaプロジェクトの設立は1998年の2月23日。同団体は3月31日にMozilla.orgとしてWebサイトを開設、Webブラウザのソースコードを公開し、正式に組織としての活動を開始した。目標は、インターネット技術分野で、大規模なベンダーでは不可能な革新を通じて選択肢を提供するオープンソースコミュニティとなること。

 その後、Mozillaはコミュニティを拡大し、Firefox以外に「Thunderbird」「SeaMonkey」「Camino」「Bugzilla」「Calendar」などプロジェクトも増やした。Mozillaが提供するソフトウェアのユーザーは現在、世界1億7000万人に達しているという。

 今後の活動予定としては、技術では、クオリティ、開発環境におけるオープン性、モバイル分野、データハンドリングの透明性などを挙げている。組織としては、地域での活動が全体に影響を与えるような新しいタイプの国際組織の形成、既存の基金調達に加え、マーケティング要素の強い資金調達メカニズムを併せもつハイブリッド組織の存続に向けても選択肢を拡大していくという。

Mozilla.org
http://www.mozilla.org