Sun、クアッドコアXeon搭載のラックマウント・サーバを発表――「Xeon 7300」を4個搭載可能
今回発表されたサーバは「Sun Fire x4450」と「Sun Fire x4150」の2機種。Sun Fire x4450は、Intelが今月リリースしたクアッドコアXeon 7300プロセッサを4個搭載でき、、2GB~128GBのメモリをサポートする。筐体の高さは2U(3.5インチ)で価格は8,895ドルから。出荷は来月から開始される。
Sun Fire x4150はソケットを2個装備し、デュアルコアXeonプロセッサのほか、クアッドコアXeon 5300をサポートする。筐体の高さは1Uで、価格は2,995ドルから。今月中に出荷開始の予定という。
両サーバとも、SunのSolarisのほか、Linux、Windowsに対応する。
Sunがx86プラットフォームの提供に本格的に取り組むようになったのは、4年前にAMDとの提携を発表したときからだ。2005年には、SunはIntelプロセッサを搭載したローエンド・システムのいくつかを打ち切り、AMD搭載サーバの出荷を開始した。今年に入って、Intelと開発契約を交わすまで、Sunはx86ラインには専らAMDのOpteronプロセッサを使っていた。
Sunは、Intelとの契約の一環として、Xeon搭載サーバ/ワークステーションをフルラインで開発する計画のほか、Intelと共同で同社プロセッサを搭載するシステム向けにSolarisの最適化を図る計画を発表していた。
その後、最初に登場したのが今年6月に発表されたブレード・サーバ「Sun Blade 6000」だ。Sun Blade 6000には、デュアルコアXeonプロセッサのほか、AMD OpteronプロセッサとSunのUltraSparc T1プロセッサを搭載できる(関連記事)。
Sun幹部は、今回発表した2種類のラックマウント型サーバはIntel搭載システムの第1弾にすぎないと語っている。ただし、Sunは年内にAMDの新しいクアッドコアOpteronを搭載するマシンも出荷する計画という。「Barcelona」という開発コード名で呼ばれるこのプロセッサは、AMDが、サーバ市場でIntelに奪われたシェアを奪還するための主力製品として発表したものだ。
これまでSun Fire x4450のベータ・テストを行ってきたというイースタン・ミシガン大学のプラットフォーム・スペシャリスト、ビル・ハイルマン氏によると、同大学ではデータセンターの電力コストを削減するためのサーバ統合プラットフォームとしてSun Fire x4450を採用する方針という。その理由について、ハイルマン氏は、「サーバの無秩序な乱立を解消するため」と説明している。
(パトリック・ティボドー/Computerworld オンライン米国版)
米国Sun Microsystems
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