米Sun:サーバーにWindows搭載 独自路線を転換

 米Sun Microsystemsは9月12日(米国時間)、同社としては初めて、米MicrosoftのOSを搭載したサーバーを発売すると発表した。Sunは以前、反Microsoft陣営の代表格だったが、方針を転換する。昨春、創業者が経営から退き、路線の見直しが進められており、大きな変身を遂げた。

 大半の機種では自社のOS「Solaris」の利用を続けるが、一部の製品に「Windows Server 2003」を搭載し、年内に発売する。Microsoftは本社で、互換性を確認、向上させる部署を新設し、協力し合う。

 Sunはかつて、Microsoftを独占禁止法違反で訴えるなど、反MSの急先鋒だった。04年に巨額の和解金を受け取ることで決着、技術協力も進めることで合意したが、これまでは限定的な関係にとどまっていた。

 しかし、Sunはシェアの低迷傾向が続き、06年4月には創業者のスコット・マクニーリ氏が辞任。ジョナサン・シュワルツ新CEOの下で、軌道修正が進められている。今年1月には、疎遠な関係だった米Intelと提携、8月にはライバルの米IBMとも協力するなど、柔軟路線に転じている。【南 優人/Infostand】

SunのWindows搭載機
http://www.sun.com/software/windows/