日本IBM、HPC環境のオンデマンドサービスを提供開始

 日本IBMは2007年9月10日、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)環境をオンデマンドで提供するソリューション「IBM Deep Computing Capacity On Demand(DCCoD)」を発表、同日から提供を開始した。年会費は78万円。利用価格は最小課金単位40万3200円(32CPU・1週間の利用)から。

 インターネット経由で、必要なHPCパワーを必要な期間だけ利用できるソリューション。顧客企業が必要にあわせて、あらかじめ使いたいCPU数と時間を予約する仕組み。米国では既に提供しており、国内でもインフラが整ったことから開始する。

 用途は、業務システムの繁忙期での一時的なパフォーマンス増強、金融や製造業分野などで高度な計算が必要な新製品開発などを想定。短期間のHPC利用など、幅広い用途に対応するという。現地スタッフによるサーバー保守、サポートで、ユーザーはTCOを削減できるという。

 提供CPUは、POWERプロセッサおよびインテルx86プロセッサ。対応OSはWindows、AIX、Linux。利用するアプリケーションソフトやミドルウェアについては、顧客側でライセンスやメディアなど一式を事前に用意する必要がある。【鴨沢 浅葱/Infostand】

日本IBM
http://www.ibm.com/jp/

DCCoD
http://www.ibm.com/jp/solutions/deepcomputing/DCCoD/