IBM、Princeton買収でデータ管理ポートフォリオを拡充――Information on Demand戦略の下、データ保護機能を強化
IBMによると、Princeton製品は、機密データを分離し、それを安全かつ費用対効果の高い方法でデータベースに保存するのに役立つという。IBMの広報担当者は、今回の買収がデータベース・ビジネスの増収に結び付くのを期待していると述べている。
Princetonの買収は、IBMの「Information on Demand」戦略にのっとった22番目の買収に当たる。同戦略は、「情報を活用することで、顧客に関する知識を深めると同時に、製品の市場投入を早め、危機管理を行い、ライバルに先行し、イノベーションの促進を支援する」ことを目標に掲げている。
Princetonの買収により、IBMのデータ管理ポートフォリオはいっそう拡充することになる。IBMは2005年にDWLとシステムズ・リサーチ&ディベロップメント(SRD)を、2006年にファイルネットとユニコーン・ソリューションズを買収したほか、今年7月にはデータミラーをポートフォリオに加えたばかりだ。
Princetonの製品は、IBMのインフォメーション・マネジメント・ソフトウェア事業部の一部となる。同事業部は、ソリックス・テクノロジーズやアウターベイ(HPが2006年に買収)の製品と競合する。
「データ・リテンションのニーズが高まるなか、顧客は、上昇する営業費の削減と同時に機密データを管理する方法を探している」と、IBMはプレス・リリースに記している。「多くの組織は、ストレージ管理がすでに、あるいは間もなく年間IT予算の50%以上を占めることに気づいている」
Princetonの従業員数は約240人で、顧客数は2,200社。顧客には英国ブリティッシュ・テレコム(BT)、米国セーフコ保険、アメリカン航空などが含まれている。
(ジョン・ブロドキン&デニ・コナー/Network World オンライン米国版)
米国IBM
http://www.ibm.com/
米国Princeton Softech
http://www.princetonsoftech.com/
提供:Computerworld.jp