Google、企業向けに有料のホステッド検索サービスを開始――カスタム・サイト検索ビジネスを本格展開へ
「Google Custom Search Business Edition」は有料で提供されるサービスで、ユーザーはわずか4行のHTMLコードで自分のWebサイトに検索機能を組み込める。
同サービスはGoogleがホスティングし、Google検索エンジンを利用する。検索機能はユーザーが訪問中のWebサイト上で直接動作し、検索はGoogleのサーバおよびWebサイトのインデックス付きページで実行される。
Googleのエンタープライズ事業部のプロダクト・マネジャー、ニティン・マングタニ氏は、「当社はサイト検索市場に正式に参入する」と強調している。
同サービスはGoogleが昨年10月にリリースした無料の「Custom Search Engine」をベースにしているが、Business Editionではユーザーは検索結果から広告を削除できるほか、「Powered by Google」ロゴを表示する必要もない。
さらに、Business EditionはXML APIを装備しており、検索エンジンにターゲット検索、電子メール/電話サービス、リポーティング・ツールなどの機能を付加することができる。さらに同APIを用いて、追加のリポーティング機能を提供する無料の「Google Analytics」サービスと検索を連携させることも可能となっている。
Business Editionは、無料サービスとユーザーが自社ネットワークで稼働するGoogleアプライアンスとの間の穴を埋めるものと位置づけられる。 Googleアプライアンスとは異なり、Business Editionのユーザーは自分のページのクロールを随時行うことはできず、公開されたページのみクロールできる。
Custom Search Business Editionの価格は年額100ドル(検索ページ数最大5,000ページ)から500ドル(同5万ページ)。
今回のGoogleの発表の前日、インターネット利用状況を調査するコムスコアは、検索クエリのGoogleのシェアが6月に49.5%に低下した(5月は50.7%)と報告した。一方、Microsoftのシェアは6月に13.2%に上昇(同10.3%)。Yahoo!は6月に25.1%に低下した(同26.4%)。
(ジョン・フォンタナ/Network World 米国版)
米国Google
http://www.google.com/
「Google Custom Search Business Edition」のサイト
http://www.google.com/enterprise/csbe/
提供:Computerworld.jp