検索サービス:MSのシェアが急増 “裏技”が貢献か

 調査会社の米comScoreはこのほど、米国の検索サービス市場で、米Microsoftのシェアが上昇に転じたと発表した。5月は10.3%で、10%割れ目前だったが、6月は13.2%に拡大。同社がウェブサイトで、検索しながら遊ぶゲームを公開したことが、シェアを押し上げたとみている。

 「Live Search Club」と名付けられたサイトで、人気のゲームは「Chicktionary」。7文字のアルファベットが表示され、それを使って英単語をつくるだけだが、単語が完成するたびにポイントがたまり、景品と交換できる。画面の下の方でインターネットを検索可能になっており、遊べば遊ぶほど検索回数が増える仕組みだ。

 検索を実行しないと遊べないゲームもある。comScoreによると、6月の検索回数は36%も急増したが、大部分はこの影響という。ハッカーなどがゲームを繰り返し実行するプログラムをつくり、ポイントを不正取得しているとの情報もある。

 米Googleのシェアは49.5%(5月は50.7%)、米Yahooは25.1%(同26.4%)。Microsoftはシェアが一ケタ台に落ち込めば、格落ちの印象になるため、危機感を強めている。【南 優人/Infostand】

Live Search Club
http://club.live.com/