法律専門家のFOSSコミュニティへの参加促進を目的としたOpen Source Law Immersion Program

 Software Freedom Law Center(SFLC)が新たに進めるOpen Source Law Immersion Programは現在、フリー/オープンソース系ソフトウェアについての基礎的な知識を有し、この分野に関連する法律問題への関心を持っている開業弁護士に対して、同プログラムへの参加を呼びかけている。

 これは一種の研修プログラムであるが、その実施期間および運用形態については柔軟な設定が施されており、同プログラムの骨子としてはFOSSに関連する、ライセンス、商標、パテント(特許)、行政的規制、非営利団体に対する支援活動といった分野に関心のある法務関係の専門家に対して、そうした活動を実地に体験してもらう機会を提供することを目指している。

 SFLCは同プログラムについて「互恵的関係」という理念を抱いており、「運営側としては法律家に参加してもらうことでFOSSに関連する法務問題を突き詰めてもらい、参加者側には実地にそうした問題を扱う経験を積んでもらうことにある」という位置付けをしている。

 参加を希望する法律家に対しては国籍に関する制限は設けられていないが、実際に同プログラムに参加する際には、ニューヨーク周辺に用意される宿泊設備への滞在準備は自前で整える必要があり、またプログラムの運営費を埋め合わせる形で将来的なSFLCへの貢献が求められることになる。参加申し込みに関しては、特定の申請期限は設けられておらず、年間を通じて順次受け付けをしているとのことだ。具体的な活動内容については、同センターが「参加者との協議の下、2週間から4週間程度のプログラムを立案する」とされている。

 SFLCは2005年に設立され、FOSSコミュニティに法律関係のサポートをすることをその役割としており、フリーないし非営利で活動している開発者に対して、資産およびライセンス管理面での援助、ライセンス関連の訴訟活動および非営利活動に関する支援、その他のコンサルティングやトレーニングを提供している。

Shirl Kennedyは1992年よりテクニカルライターとして活動しており、現在はDocuTickerおよびResourceShelfウェブログのシニアエディタを務め、Information Todayの「Internet Waves」コラムにも寄稿している。

NewsForge.com 原文