Google、オープンソース・フレームワークで検索アプライアンスの機能拡張をねらう

 米国Googleは現在、検索アプライアンス製品の機能を拡張するオープンソースのフレームワーク「Enterprise Connector Framework(開発コード名)」を開発中である。

 同社では、Enterprise Connector Frameworkを利用することで、EMCの「Documentum」、オープンテキストの「LiveLink」、IBMの「Lotus Notes」、Microsoftの「SharePoint」などといった文書/コンテンツ管理システムと、Googleの検索アプライアンス製品とをネーティブで接続できるコネクタを開発できるとしている。

 Googleの検索アプライアンス製品には、大規模企業向けの「Google Search Appliance」と、中小規模企業および大規模企業内の部門を対象にした「Google Mini」がある。

 Googleによると、同社のパートナーやシステム・インテグレーターは、同アプライアンス用のAPI(Application Programming Interface)を利用して、EMCらの文書/コンテンツ管理システムに対応するカスタム・メイドのコネクタをすでに開発しているという。

 しかし、そうしたコネクタはあくまで独自開発のものだ。それに対してEnterprise Connector Frameworkは、検索アプライアンス上で共通のコネクタ・プラットフォームを提供する。Googleでは、「Enterprise Connector Frameworkを利用すれば、各種コネクタの開発作業を簡素化できるうえ、開発したコネクタを効果的に運用することができる」としている。

 Enterprise Connector Frameworkは、オープンソースのフレームワークとして提供される予定だ。Googleのエンタープライズ製品管理ディレクターのマシュー・グロッツバック氏は、「われわれはシステムどうしを連結させる技術を、独自技術としたり自社の戦略的な“強み”としたりするようなことはしない。優れたインフラをオープンソースとして開発し、さらに優れたインフラへと進化させるというのがわれわれのビジョンだ」と語っている。

 同社は、2005年に発表した検索アプライアンスにおいて、JavaプログラムからRDB(リレーショナル・データベース)へのアクセスを可能にする JDBC APIと、さまざまなソースからフィードを抽出するFeed API(JavaScript API)を採用している。これにより、Webサーバ以外の場所にある文書のインデックスを作成することが可能になった。

 グロッツバック氏によると、この2つのAPIのうち、Enterprise Connector Frameworkの中核となるのはFeed APIのほうだという。同氏は、「Feed APIにより、コンテンツ管理システムや文書管理システムと検索アプライアンスとをネーティブに接続できるため、堅牢なアーキテクチャへと進化させることができる」としている。

 ただしグロッツバック氏は、Enterprise Connector Frameworkの出荷時期や拡張性強化の実施時期については明らかにしていない。

 また、同社では今後リリースする検索アプライアンスの機能を拡張し、インデックスを作成できる文書数を3,000万以上に増やすことも計画しているという。

(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)

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提供:Computerworld.jp