今年も、自称クラッカーたちがCanSecWestカンファレンスで3台のノートPC(それぞれOS X、Ubuntu、Vistaが稼働)を標的として技を競い合った。先週、カナダのバンクーバーで3日間にわたって開かれたこのセキュリティ・カンファレンスは、Mac OS X LeopardとVistaの両マシンのセキュリティが破られるのを尻目に、Ubuntuマシンだけがクラッキングされずに残るという形で幕切れを迎えた。
クロスプラットフォームな暗号化アプリケーションTrueCryptのバージョン5.0が先月TrueCrypt Foundationよりリリースされた。TrueCrypt 5.0には待望のLinux用GUIをはじめとして、Mac OS Xポート、XTSモード、Windows上のシステムパーティション/システムドライブの暗号化、SHA-512ハッシュアルゴリズムの追加など、多数の改善点がある。
EZblue Business Serverの開発元であるEZblue Softwareは、「組み込み型のファイルサーバ、プリントサーバ、Webサーバ、メールサーバその他を包括的に統合したLinuxサーバ」という口上での売り込みを行っているが、これはたいていのディストリビューションで使われている謳い文句でもある。もっともEZblueがメインのターゲットとしているのは、デスクトップおよびラップトップにてWindowsを使っている中小企業(SMB:Small and Medium Businesses)であり、そのための専用ツールとして、「Windows XP、2000、98SEユーザによるEZblueサーバ上のファイル/フォルダへの高速かつ簡単なアクセスを可能にする」Magellan DesktopというWindows用のプロプライエタリ系アプリケーションが提供されている。実際、EZblueの特長は簡単かつ効果的な設定が可能なことであり、例えば管理者によるサーバのセットアップとマネージメントは、操作性に優れたGUIとウィザードを用いることで理路整然と進められるようになっている。