米IBM、「System i」と「System p」を統合した最新ライン「Power Systems」を発表

 米IBMは4月2日(米国時間)、AIXサーバー「IBM System p」と独自OSベースの「IBM System i」の2つのサーバー製品ラインを統合し、「IBM Power Systems」として展開することを発表した。併せて自社OSの「i5/OS」の名称を「i」に変更、最新サーバーラインはLinux、UNIX、iの3つのエディションを用意する。

ミラクル、MID用OS「Midinux」開発者キットを提供

 ミラクル・リナックス(本社:東京都港区)は2008年4月2日、モバイル・インターネット・デバイス(MID)用Linux OS「Asianux Mobile Midinux」の開発者キットを、6月から国内ハードウェアベンダーおよびISV向けに提供開始すると発表した。Midinux搭載MID製品は、国内では2009年第1四半期から順次市場展開される見通し。

Linux Foundation、Linux開発の実際に関するデータを公開、開発者は3年で3倍

 Linuxを推進する非営利団体のLinux Foundationは4月1日(米国時間)、Linuxカーネル開発に関する詳細なデータを公開した。Linuxカーネル開発者はこの3年で3倍に増え、支援企業も増えているという。「コンピュータの歴史において、これほど多くの企業、ユーザー、開発者がかかわったプロジェクトはない」とエグゼクティブディレクタのJim Zemlin氏は述べている。

Ubuntuだけが生き残ったPwn to Ownコンテスト

 今年も、自称クラッカーたちがCanSecWestカンファレンスで3台のノートPC(それぞれOS X、Ubuntu、Vistaが稼働)を標的として技を競い合った。先週、カナダのバンクーバーで3日間にわたって開かれたこのセキュリティ・カンファレンスは、Mac OS X LeopardとVistaの両マシンのセキュリティが破られるのを尻目に、Ubuntuマシンだけがクラッキングされずに残るという形で幕切れを迎えた。

軽量なソフトウェアから高機能なデスクトップを構築する

 家にはノートPCと小型のPCがあるのだが、会社でやり残した仕事を終わらせるためにノートPCを使っているときにガールフレンドが遊びに来ると、彼女は小型のPCを使うしかない。その小型のPCには1GHzのVIAプロセッサと128MBのRAMが搭載されていて、Ubuntuがインストールしてある。Linuxをインストールしていてもなおブートに長い時間がかかるのはご想像通りだが、それに加えてGNOMEの実行もあまりに低速なのでかなりいらいらさせられる。フォーマットし直してFluxbuntuのような軽量Linuxディストリビューションをインストールするという手もあるが、その小型PCにはCD-ROMドライブがないということと、すでに10GBのデータを置いてあるのでバックアップに長い時間がかかるということを考えるとそれは避けたかった。そこで今回、彼女がPCをより快適に利用できるようにするために、軽量なソフトウェアを探してインストールすることにした。

多数の機能をコンパクトにまとめたSlackwareベースのGoblinX

  GoblinX は、安定性に定評のあるSlackware Linuxをベースとしたインストール対応型のライブCDであり、Standardエディション2.6が先月リリースされたところである。その中には有用な多数のアプリケーションおよび、KDE、Fluxbox、Xfce、Enlightenment、WindowMakerという5つのデスクトップマネージャが同梱されている。私が好感を抱いたのは、こうした豊富なソフトウェアの品揃えもさることながら、GoblinX 2.6本体の発揮する安定性とパフォーマンスの高さである。

ストレージの暗号化をクロスプラットフォームGUIで実現するTrueCrypt 5.0

 クロスプラットフォームな暗号化アプリケーション TrueCrypt のバージョン5.0が先月TrueCrypt Foundationよりリリースされた。TrueCrypt 5.0には待望のLinux用GUIをはじめとして、Mac OS Xポート、XTSモード、Windows上のシステムパーティション/システムドライブの暗号化、SHA-512ハッシュアルゴリズムの追加など、多数の改善点がある。

管理作業の大幅な簡単化が果たされたEZblue Linuxサーバ

 EZblue Business Serverの開発元であるEZblue Softwareは、「組み込み型のファイルサーバ、プリントサーバ、Webサーバ、メールサーバその他を包括的に統合したLinuxサーバ」という口上での売り込みを行っているが、これはたいていのディストリビューションで使われている謳い文句でもある。もっともEZblueがメインのターゲットとしているのは、デスクトップおよびラップトップにてWindowsを使っている中小企業(SMB:Small and Medium Businesses)であり、そのための専用ツールとして、「Windows XP、2000、98SEユーザによるEZblueサーバ上のファイル/フォルダへの高速かつ簡単なアクセスを可能にする」 Magellan Desktop というWindows用のプロプライエタリ系アプリケーションが提供されている。実際、EZblueの特長は簡単かつ効果的な設定が可能なことであり、例えば管理者によるサーバのセットアップとマネージメントは、操作性に優れたGUIとウィザードを用いることで理路整然と進められるようになっている。

Linux向けのマルウェア駆除ツール

 LinuxはWindowsよりもマルウェアへの耐性が強いことがわかっており、ウイルス感染についてはとりわけその傾向が強い。だが、リモートエクスプロイトによってワーム、トロイの木馬、ルートキットの影響を受けやすくなってしまう点は、ほかのどんなプラットフォームとも同じだ。最近のニュースで話題翻訳記事)になったLinux/Apacheサーバでの障害発生の責任が、セキュリティ上の影響を被ったサイトを訪れてマルウェアに感染したWindowsユーザにあるとしても、これを機にLinuxのデスクトップおよびSOHOユーザ向けの優れたルートキット(rootkit)/マルウェア検出ツールを紹介しておくのも悪くないだろう。そこで本稿では、特によく知られている3つのツール、Chkrootkit、Rootkit Hunter、Ossecを簡単に比較する。

EnGarde――インストールは鬼門だが高度にセキュアなディストリビューション

  EnGarde はGNU/Linuxベースのオペレーティングシステムの1つであり、その作成元であるGuardian Digitalが目指したのは、高度なセキュリティと簡単な管理性を両立させたシステムを構築することである。必要最小限な構成とすることで脆弱性を減らすというのがEnGardeの基本方針であり、SELinuxの厳格なアプリケーションポリシを基にセキュリティ中心の調整が施されたデフォルト設定を用意することで、サーバ用途に適した優れたシステムに仕上げられている。とはいうものの、それを実感できるまでには1つの鬼門が立ちはだかっていた……。

瞬時に起動するLinux環境Splashtop

 昨年、サンノゼを拠点とする新興企業DeviceVMによって発表され、波紋を呼んだのがSplashtopだ。ほとんど瞬時に起動するこのLinux環境は、通常はマザーボードのBIOSのために用意されたフラッシュメモリに収められている。同社が今年1月のConsumer Electronics ShowでSplashtopの次期更新版を披露した際、我々はこの興味深いシステムソフトウェアを実地に検分できる機会を約束してもらっていた。