FLOSSとStreamtimeによるイラク自由化の活動

 「技術者」ではないが単独でもギークとして多様な分野で活躍するクリエイティブな人々が集まり、ある決意をした。イラクの人々に戦争中の体験を大勢の聴衆に向けて自由に語る機会を提供しようというのだ。自分たちをStreamtimeと呼ぶこうしたギークたちがやり遂げようとしたのは、インターネットラジオの実験を実施することであり、コンピュータとインターネット接続さえあればどこででもDyne:bolicなどのフリーソフトウェアを使ってインターネット放送のコンテンツを即時に作成できる方法をイラクの人々に教えることだった。

マイクロファイナンスとオープンソースという自然な取り合わせ

ノーベル平和賞を受賞した組織が、非営利のマイクロファイナンス機関向けのテクノロジ基盤の構築に協力するためにオープンソースのプロジェクトを創設した。こうしたマイクロファイナンス機関は世界中の発展途上国で少額の融資を行っているが、その対象は事業を始めて自らと家族の生活を向上させたいと望む女性たちだ。また、創設されたばかりのプロジェクトMifos Software Initiativeは今週、カナダのハリファックスで開催中のGlobal Microcredit Summitで初めて公の場に姿を見せる。

オープンソースのグローバル化が組織と個人に恩恵をもたらす

オープンソース・ソフトウェアは、世界中に分散した実質的に管理のオーバーヘッドが生じない個人協力者からなる大規模ソフトウェアプロジェクトの管理に役立てることができる。オープンソースの考え方が商用ソフトウェアの業界にますます浸透するにつれ、こうしたオープンソース現象(「オープンソースのグローバル化」と私は呼んでいる)の特性は、技術系の仕事に対してIT業務のオフショアリング以上に大きな影響を与えているかもしれない。しかし今回は(ITのオフシェアリングの場合と違って)、この変化を受け入れる人々にとってはそれほど悪い話ではない。

Linuxと共に10年

Linuxとフリー/オープンソース・ソフトウェアを有意義に使い始めてから、今年で2度目の10年に突入した。Linuxに初めて触れたのは1995年頃だったが、実際に使い始めたのは1996年6月、最初の個人Webサイトを作成したときだ。今では仕事でもプライベートでも、Linuxデスクトップで個人のコンピューティング・ニーズをすべて満たしている。ここに、私という男とLinuxが共に成長してきた日々を振り返ってみよう。