ダークモードを強化した「GNOME 42」が公開

 The GNOME Projectは3月23日、デスクトップT環境の最新版「GNOME 42」を公開した。ダークモードを強化し、スクリーンショットのワークフローが新しくなるなどの強化が加わっている。GTK 4へのポーティングも進めた。

 GNOMEは6ヶ月のリリースサイクルをもち、GNOME 42は、2021年9月に公開されたGNOME 41に続くリリースとなる。  新たにグローバルダークUIスタイルを設定できるようになった。設定することでアプリにダークUIができようされる。合わせて、設定(Settings)アプリにAppearanceパネルを導入、同パネルよりダークスタイルを設定できる。

 ダークスタイルの導入により、アプリはシステム設定に依存しない独自のスタイルを設定できるようになった。個々のアプリでダークモード、ライトモードを設定できる。  スクリーンショット機能が新しくなり、スクリーンショットの取得、画面録画を同一のツールからできるようになった。Print Screenを押すとインタラクティブなオーバーレイが起動し、取得したい範囲を設定したり、スクリーンショットの取得か画面録画かなども選択できる。ショートカットでの操作も可能。

 GNOMEアプリケーションによるGTK 4、それにGNOME HIGを実装したGTK 4ライブラリのlibadwaitaアプリの利用が進んでおり、Disk Usage Analyzer、Fonts、To Do、Calandar、Clockなど多数のコアアプリで性能の改善、モダンなUI、新しいインターフェイス要素などが反映されているという。  デフォルトのGNOMEに含まれるデフォルトのアプリとして、Text EditorとConsoleが加わった。Text Editorは自動保存機能などをこれまでプレビューリリースとして提供されてきたテキストエディタで本バージョンで正式扱いになった。Consoleは新しいターミナルアプリで、重ねて表示されるスクロールバーやサイズインジケーターなどの機能を備える。

 性能も強化した。VideosではモダンなOpenGLウィジェットとハードウェアでアクセラレーションされたデコードにより、再生がよりスムーズになった。Trackerのファイルインデックスも改善し、起動時間が高速化しメモリ消費を削減した。  このほかリモートデスクトップのサポートでは、RDPプロトコルのサポートを実現した。より安全に多機能なリモートデスクトップ体験を実現するとしている。  このほかにも多数の強化が加わっている。

GNOME
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