FSFのFree Software Awardsが発表、修理する権利のSecuReparisなどが受賞
フリーソフトウェアを推進するFree Software Foundation(FSF)は3月19日(米国時間)、フリーソフトウェア活動に貢献した人物、プロジェクトに贈る年次アワード「2021 Free Software Awards」を発表した。修理する権利を主張するSecuRepairsなどが受賞した。
FSFの年次アワードFree Software Awardsは、フリーソフトウェアを通じて社会に貢献したプロジェクトに贈る「Award for Projects of Social Benefit」、進展に貢献した個人に贈る「Award for the Advancement of Free Software」、そして新たに参加して重要な貢献をした人を表彰する「Award for Outstanding New Free Software Contributor」の3部門がある。FSFが3月19日、20日にオンラインで開催した年次カンファレンス「LibrePlanet 2022」で発表、表彰された。
「Award for Projects of Social Benefit」は、データプライバシーなどの情報セキュリティ問題の事実情報を提供し、デバイスやソフトウェアの修理を支援する団体であるSecuRepairsが選ばれた。 FSFの執行ディレクター、Zoe Kooyman氏は、「修理する権利はフリーソフトウェアの動きと密に関係している。ともに、企業ではなくユーザーが自分の技術面での生活の重要な部分をコントロールできることを重視している」とコメントしている。
Award for the Advancement of Free Softwareを受賞したのは、Paul Eggert氏。30年以上にわたるGNU Operating Systemでの貢献が認められた。GNU Operating SystemにおけるGNU Compiler Collection(GCC)での貢献に加え、現在はtz databaseの管理者も務めている。 新たにフリーソフトウェアに参加した個人に贈られるAward for Outstanding New Free Software Contributorは、Protesilaos Stavrou氏が受賞した。Stavrou氏は主としてGNU Emacsでの貢献で知られ、コードの貢献に加えてブログ投稿、ライブストリーム、カンファレンス登壇などの活動も認められた。
Free Software Foundation
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