「Apache NetBeans 13」が公開

末岡洋子
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　Apache NetBeans開発チームは3月4日、オープンソースのJava統合開発環境（IDE）の最新のメジャーリリースとなる「Apache NetBeans 13」公開を発表した。

　Apache NetBeansはJava SE、Java EE、PHP、JavaScript、HTML5などの言語をサポートするオープンソースの統合開発環境（IDE）。チェコのプロジェクトを米Sun Microsystemsが取得し、その後同社を買収した米Oracleを経て、2016年よりApache Software Foundation（ASF）の下で開発が進んでいる。 　NetBeans 13は2020年6月に公開された12系に続くメジャーリリースとなる。

　これまでは明示的に追加しなければならなかったjavac（Javaコンパイラ）のパッチ適用バージョンであるnb-javacをバンドルした。これにより起動がシンプルかつスムーズになる。 　デフォルトのユーザーインターフェイスがLight FlatLafとなった。ライト、ダーク、IntelliJ、Darculaなどのテーマを持ち、HiDPIディスプレイをサポート、モダンな体験を提供する。

　Maven、Gradle、PHPのサポートが新しくなった。Mavenはバージョン3.8.4となり、maven daemonのサポートも加わった。Gradleではテンプレートオペレーションでのプロジェクトの読み込み修正、バイナリにGradleディストリビューションサービスとパブリックリポジトリを用いることができるようになった。PHPでは、バージョン8.1のサポート、バージョン8.0の修正などが加わった。PHPStan静的アナライザの統合も強化した。 　Javaではfindbugsインストーラーモジュールを削除した。また、複数のJavaファイルを単一のjavacインスタンスにする際に、動的にall-file処理からsingle-file処理に切り替えられるようになった。

　このほかにも、Groovy、CSS、LSPなどで多数の強化や改善が加わった。

Apache NetBeans
https://netbeans.apache.org