継続的テストを導入した「Quarkus 2.0」が公開

 Quarkusチームは6月30日、最新のメジャーリリースとなる「Quarkus 2.0.0」公開を発表した。QuarkusはKubernetesネイティブのJavaスタックで、最新版では継続的テストなどの新機能が加わった。

 QuarkusはKubernetesネイティブJavaアプリケーションフレームワークで、OpenJSK、GraalVM、HotSpotに最適化したアプリケーションを構築できる。コンパイル時ブートと称するテクニックを用い、高速な起動時間、低いRSSメモリを特徴とする。Quarkus 2.0は2019年に登場した1系に続くメジャーリリースとなる。

 継続的テストを導入した。コンソールでrキーを押すことで有効になり、テストスイートが起動するとその後は継続的にテストが走る。開発モードで自動でテストを継続することで、開発の生産性を改善するという。継続的テストの導入により、Class Loadingのテストモデルは開発モードと同じになるなどの変更が加わっており、アプリケーションに影響がでる場合があると留意している。

 JDK 8のサポートがなくなり、最小要件はJDK 11となった。JDK 8を使いたい場合は1.13系を使うようアドバイスしている。GraalVMの推奨は21.1、Eclipse Vert.xはバージョン4をサポートした。Eclipse MicroProfile仕様も最新のバージョン4となった。Quarkus CLIの強化も継続しており、将来的にはMavenやGradleコマンドを使う必要がなくなると展望している。このほかにも多数の強化が加わっている。

Quarkus
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