Webアプリフレームワーク「Next.js 11」が公開

 Webアプリケーションフレームワーク「Next.js」開発チームは6月16日、最新のメジャーリリースとなる「Next.js 11」を公開した。ブラウザベースのNext.js Liveもプレビュー公開した。

 Next.jsはJavaScriptライブラリのReactをベースとしたWebアプリケーションフレームワーク。TypeScriptをサポートし、ビルド時の事前ページレンダリング(SSG)とリクエスト時のサーバーサイドレンダリング(SSR)のハイブリッドを単一のプロジェクトで利用できる。米Vercel(旧社名はZEIT)が開発し、MIT Licenseの下で公開している。Next.js 11は、2020年10月に公開されたバージョン10に続く最新版。

 性能を改善し、10系のポイントリリースではすでに起動時間を最大で24%の改善を図った。React Fast Refreshにより、変更の処理時間は最大40%改善するという。最新版では、Webpack向けのBabelローダーの実装が新しくなるなど、Babelの最適化により起動時間をさらに短縮できるとしている。

 Next.js Script Componentが新しくなり、外部のスクリプトの読み込みに優先順位を設定できるようになった。next/imageでは、ローカルイメージの自動サイズ検出、画像プレースホルダーなどの機能が加わった。GoogleのWeb Platformチームとの協業により、Conformanceとして、最適なユーザー体験と Core Web Vitalsをサポートするソリューションとルールが加わった。今後、セキュリティやアクセシビリティなども追加する予定という。ESLintのサポート改善により、開発時にフレームワーク固有のイシューを検出できるようになった。

 最新版のリリースと合わせて、開発チームはNext.js Liveのプレビューも公開した。ブラウザベースの開発サーバーで、コラボレーション促進を図ることができる. 。ServiceWorker、WebAssembly、ES Modulesなどの技術を活用している。

Next.js
https://nextjs.org