「Apache NetBeans 12.3」公開
Apache NetBeans開発チームは3月11日、オープンソースの統合開発環境(IDE)「Apache NetBeans 12.3」公開を発表した。
Apache NetBeansはJavaベースのクロスプラットフォームの統合開発環境(IDE)。OSはWindows、Linux、macOS、BSD系をサポート、言語はJavaのほか、JavaScript、PHP、CSS、C/C++などに対応する。米Sun Microsystemsが取得し、その後同社を買収した米Oracleを経て、2016年よりApache Software Foundation(ASF)の下で開発が進んでいる。Apache NetBeans 12.3は、2020年6月に公開されたバージョン12(LTS)の最新安定版。公開日は3月3日で、メーリングリストでは11日に発表された。なお、LTS版ほどテストされていない点を留意している。
PHP 8.0のサポートを強化し、シンタックスのサポートを完成させた。一方で、属性のコードコンパイル、名前付き引数などはまだ実装していない。Javaでは、Visual Studio Code向けの拡張「Apache NetBeans Language Server」を強化した。Gradleでは、Gradle Navigatorへのお気に入りタスクの追加などの強化が加わっている。このほか、HTML、CSSなども強化が加わり、バージョン12.1で導入したC++ Lite機能ではデバッガの補完などが追加されている。ライブラリもGroovyがバージョン2.5.11から2.5.14に、JUnitが4.12から4.13.1になるなど各種アップデートされている。
Apache NetBeansはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Apache NetBeans
https://netbeans.apache.org