KubernetesネイティブJavaフレームワークの「Quarkus 1.10」が公開

 KubernetesネイティブJavaアプリケーションフレームワーク「Quarkus」開発チームは12月1日、最新版となる「Quarkus 1.10」を公開した。

 Quarkusは、KubernetesネイティブのJavaスタック。Javaライブラリと標準を集めてOpenJDK HotSpot、GraalVMに最適化したアプリケーションを構築できる。高速な起動時間、低いRSS物理メモリ消費などの特徴を備え、Kubernetesなどのコンテナオーケストレーションプラットフォームで高密度なメモリ使用と瞬時のスケールアップを実現するという。Quarkus 1.10は2019年に公開されたバージョン1系の10回目のポイントリリースとなる。

 デフォルトのコンテンツの型がJSONになった。RESTリソースを活用しやすくするためのもので、@Producesと@Consumesを付けることなくJSONを使用できる。また、1.7でプレビュー導入したコード生成システムCodeStartsが、デフォルトのプロジェクト生成ツールとなった。1.9で推奨のメトリクスとなったアプリケーションモニタリングMicrometer拡張を強化し、新しいレジストリとしてStatsDとSignalFXが加わった。このほか、Hibernate ORMランタイムの設定、テンプレートエンジンQuteのエラーページの刷新など、細かな機能強化が加わっている。

 Quarkus 1.10はプロジェクトのWebサイトより入手できる。利用にはJDK 8または11以上、Apache MavenまたはGradle、それにEclipseなどのIDE、またはエディタが必要。

Quarkus
https://quarkus.io