性能をさらに強化した「PostgreSQL 13」が登場

 The PostgreSQL Global Development Groupは9月24日、オープンソースのリレーショナルデータベースの最新メジャーリリース「PostgreSQL 13.0」を公開した。

 PostgreSQL 13は2019年10月に公開されたPostgreSQL 12に続く最新版。インデックスとルックアップシステムを大きく改善した。Bツリーインデックスにおける重複データの処理を効率化することで容量の節約、インデックスの性能強化につながった。インクリメンタルソートを導入した。ハッシュ集約を活用できるクエリの種類も増えた。これらがパーティションや集約を使うクエリの応答時間の短縮などにつながり、特に大規模なデータベースでメリットを享受できるとしている。

 管理で重要な機能となるバキュームプロセスを改善し、インデックス向け並列処理機能を導入した。レプリケーションスロットで、保持する最大のWAL(ログ先行書き込み)ファイル数を指定できるようになり、ディスク空き容量不足エラーを回避できるようになった。管理ではまた、EXPLAINからのWALの利用に関する統計、ストリーミングベースバックアップの状況、ANALYZEコマンドの状況などのデータベースのアクティビティをモニタリングできるようになった。

 セキュリティでは、拡張システムで”信頼できる拡張(trusted extension)”コンセプトを導入した。これまでスーパーユーザーのみが新規拡張をインストールできたが、スーパーユーザーが”trusted”とラベルした拡張をユーザーがインストールできるようになった。なお、pgcrypto、tablefunc、hstoreなど一部の拡張はデフォルトでtrustedとラベルされている。

 このほか多数の機能強化が加わっている。

PostgreSQL
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