マルチメディアフレームワーク「GStreamer 1.18.0」が公開
オープンソースのマルチメディアフレームワーク「GStreamer」プロジェクトは9月8日、最新の安定版となる「GStreamer 1.18.0」を公開した。
GStreamerはG言語で実装されたマルチメディアフレームワーク。主要なハードウェアアーキテクチャをサポートし、Linux、Android、macOS、iOS、BSD系、Solaris、Windowsなど複数のOSに対応するクロスプラットフォーム型。GLib 2.0オブジェクトモデルを土台としたオブジェクト主導型のデザインやコンパクトなコアライブラリを備え、オーディオや動画ファイルの再生やストリーミング、フォーマット変換、録音、動画のノンリニア編集などができる。LGPLの下で公開されている。
GStreamer 1.18は2019年4月に公開されたバージョン1.16に続く最新リリース。
メディアファイルのフォーマットを変換するアプリケーション向けのハイレベルAPIとなるGstTranscoderが加わった。HDR動画情報の表示と信号を強化したほか、AFD(Active Format Description)とBar Dataのサポートも加わった。再生レート変更、VA-APIコンポジタエレメント、PNGまたはJPEGイメージのシーケンスからの動画ストリーム作成のためのimagesequencesrcエレメントなども加わった。
Windowsでは、DXVA2/Direct3D11を使ったハードウェア加速動画でコードをサポートした。Universal Windows Platform(UWP)もサポートした。このほか、性能と安定性の強化や細かな機能強化が加わっている。
GStreamer 1.18はプロジェクトのWebサイトより入手できる。Android、iOS、macOS、Windows向けのバイナリもまもなく公開される予定だ。
GStreamer
https://gstreamer.freedesktop.org