「Thunderbird 78.2」が公開、OpenPGP関連が強化

 オープンソースの電子メールクライアント「Thunderbird」開発プロジェクトは8月25日、最新版となる「Thunderbird 78.2.0」を公開した。OpenPGP関連の強化が多数加わっている。

 Thunderbirdはオープンソースの電子メール、ニュースフィード、チャット、カレンダークライアント。OSはLinux、macOS、Windowsなどに対応する。Mozilla内のプロジェクトとして開発されてきたが、1月より非営利団体のMozilla Foundationの完全子会社MZLA Technologiesの傘下に入っている。Thunderbird 78.2は7月に公開されたバージョン78系のポイントリリース。

 OpenPGPをデフォルトでサポートする予定だったが、延期した。手動で有効にできるが、開発チームは重要ではない目的に使用するようにとしている。デフォルトのメールアカウントが設定されていない場合、OpenPGPキーの生成が自動的に無効になった。OpenPGPではまた、OpenPGPが有効になっているときには、保存されているドラフトを暗号化するようになった。

 OpenPGPではまた、鍵管理の検索機能や鍵ID列の幅変更、鍵プロパティのダイアログ、などでの多数の不具合も修正されている。

 この他、Twitter検索が削除された。カレンダーではイベントサマリのダイアログをテーマでカスタマイズできるようになった。これらに加え、多数の細かなバグ修正も加わっている。

Thunderbird
https://www.thunderbird.net/