「Firefox 80」が公開

 Mozillaは8月25日、最新のWebブラウザ「Firefox 80.0」公開を発表した。デフォルトのPDFビューアとして設定できるようになったほか、細かな機能強化が加わっている。

 Firefox 80は、7月末に公開されたバージョン79に続く最新版。

 FirefoxをデフォルトのPDFビューアとして設定できるようになった。PDFドキュメントを開く際にFirefoxで開くことができる。アドオンブロックリストが新しくなり、デフォルトで有効となった。これにより性能と拡張性を強化できるとしている。アクセシビリティの不具合も修正し、スクリーンリーダーを正確に制御できるようになった。

 セキュリティ修正も複数行われた。その中には、ユーザーによる書き込みが可能なディレクトリにインストールされている場合、にMozilla Maintenance Serviceがインストールした場所から特権を使ってupdater.exeを実行できる不具合などが含まれている。

 開発者ツールでも、Webコンソールの:blockと:unblockを使ってネットワーク要求のブロック/ブロック解除ができるようになるなどの強化が加わった。また、WebAssemblyでは、日共有メモリでAtomic操作ができるようになった。WebGLでKHR_parallel_shader_compileをサポートした他、Media Session APIでも不具合の修正が加わっている。

 企業向け長期サポート版であるESR(Extended Support Release)では、Firefox 78ベースのESR(「Firefox ESR 78.2」)およびFirefox 68ベースの最後のESR(「Firefox ESR 68.12」)を公開した。Firefox 68 ESRのユーザーは、9月22日に公開予定の次期Firefox 78 ESR(「Firefox ESR 78.3」)公開後、自動的に78系にアップグレードされるという。

Firefox
https://www.mozilla.org/ja/firefox/