「SQLite 3.33.0」が公開
SQLite開発チームは8月14日、リレーショナルデータベースの最新版「SQLite 3.33.0」公開を発表した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。
SQLiteはC言語で実装されたSQLデータベース。軽量、高速、信頼性、多機能などを特徴とし、スタンダロンとして任意のOSで動かしたり組み込んで使うことができる。ファイルフォーマットは安定しており、2050年までは後方互換性を保つと約束している。
SQLite 3.33は5月に公開されたバージョン3.32に続く最新版。最新版では、データベースファイルの最大のサイズが281TBに拡張された。
他のテーブルが主導するステートメントのアップデートを行うUPDATE-FROMのサポートが加わった。PostgreSQLシンタックスに従ったもので、データベース内の他のテーブルに対してターゲットのテーブルをジョインできる。
任意精度演算のための小数点拡張機能も強化した。また、PRAGMA integrity_checkステートメントを拡張し、データベースファイル全体ではなく、単一のテーブルとインデックスを確認するように選択できるようになった。
コマンドラインインターフェイス(CLI)、クエリプランナーなどでも細かな強化が加わった。CLIでは”box””json””markdown””table”の4種類のアウトプットモードが加わり、”column”アウトプットモードでは自動的にカラムを拡張して最長のアウトプット行を含むことができるようになった。また、WAL(Write-Ahead Logging)モードも改善されている。
SQLite
https://www.sqlite.org/index.html