ODF 1.3対応の「LibreOffice 7」が公開

 The LibreOffice Projectは8月5日(ドイツ時間)、オープンソースのオフィススイートの最新のメジャーリリースとなる「LibreOffice 7.0」を発表した。OpenDocument Format(ODF)1.3対応、Skiaグラフィックエンジン搭載など多数の大型機能が加わっている。

 LibreOfficeは、OpenOffice(現「Apache OpenOffice」)のフォークとして2010年に立ち上がったプロジェクトで、The Document Foundationが開発母体となっている。ワープロ「Writer」、表計算「Calc」、プレゼンの「Impress」などのアプリケーションで構成され、Linux、macOS、Windowsなどに対応する。

 LibreOffice 7.0は、2018年1月に公開されたLibreOffice 6.0に続く最新のメジャーリリース。

 最新版では、LibreOfficeが土台とするオフィスフォーマットOpenDocument Format(ODF)がバージョン1.3となった。ODF 1.3は、1月にOASISに承認されたばかりで、デジタル署名、XMLドキュメントのOpenPGPベースの暗号化、変更追跡などの機能が加わっている。

 グラフィックエンジンのSkiaを実装した。Googleが開発しオープンソースとして公開している2Dグラフィックライブラリで、様々なソフトウェア、ハードウェアとの共通のAPIを備える。テキストや画像の描画などで用いることができ、性能改善などのメリットがある。米AMDの出資により実装が実現し、Windows向けではデフォルトとなった。

 Vulkan GPUベースのアクセラレーションもサポートした。

 Microsoft Officeとの相互運用性も強化した。中でもDOCXでは、2007の互換モードではなく、2013/2016/2019モードでネイティブに保存ができる。

 この他、新しいアイコンテーマSukapura、新しいシェイプギャラリーなどが加わった。アプリケーション別でも機能強化が加わっている。

LibreOffice
https://www.libreoffice.org/