「Perl 5.32」リリース
プログラミング言語Perl開発チームは6月20日、最新版となる「Perl 5.32」公開を発表した。Unicode 13.0のサポートなどが加わっている。
Perl 5.32は2019年5月に公開された5.30に続くリリース。90人近くの開発者が参加し、約1800のファイルで22万行の変更が施された。
本バージョンでは、Unicode 13.0のサポートが行われた。Unicodeでは、新しいプロパティIdentifier_StatusとIdentifier_Typeのサポートも加わっている。
また、与えられたオブジェクトが与えられたクラスのインスタンスなのか派生したものなのかをテストできる「isa」演算子が実験導入された。
実験的機能だったScript Runが正式扱いとなった。また、パーサー内の機能チェックが高速になった。
POSIX::mblen()、mbtowc、wctombを強化した。シフトステートロケールで動き、ロケールのスレッドセーフを持つプラットフォーム上で、C99以上のコンパイラでスレッドセーフに動かすことができるという。
このほかにも細かな機能強化や修正が加わっている。
なお、PerlはGitHubに開発を移管させたことも報告している。セキュリティ問題については引き続き、perlsecに報告、ドキュメントする。
Perl 5.32はCPANのミラーより入手できる。