システムインテグレーション向けのデータ・メッセージ処理ツール「Apache Camel K 1.0」リリース、Kubernetes上で動作

 Apache Camelベースの軽量インテグレーションフレームワーク「Apache Camel K」開発プロジェクトは6月8日、初の「Apache Camel K 1.0」の公開を発表した。

 Apache Camel Kはオープンソースの統合フレームワークApache Camelのサブプロジェクトで、2018年にスタートした。Kubernetes上で動作し、サーバーレスやマイクロサービスの開発モデルを利用できる。Kubernetesのほか、Red Hat OpenShiftもサポートする。Javaに加え、JavaScript、Kotlin、XML、YAML、Groovyなどの言語で統合コードを書くことができる。

 Apache Camel 3.3.0をベースとし、Quarkusフレームワークを利用することで高速な起動時間と低消費メモリを実現する。DSLをベースにクラスタ内のイメージビルドなどの作業を自動化する仕組みを備えており、高速なビルドを実現するという。再利用可能なコンテナイメージのプールの管理機能も提供しており、統合コードの再デプロイ時には既存のイメージの再利用を試みる。

 インテグレーションの実行を行うKamel CLI(コマンドラインインターフェイス)も提供する。モニタリングと追跡の機能も備える。

 Apache Camel KはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Apache Camel K
https://camel.apache.org/camel-k/latest/index.html