JavaScriptコードの静的解析ツール「ESLint v7.0」リリース

 JavaScriptの静的コード解析ツール「ESLint」開発チームは5月8日、最新のメジャーリリース版となる「ESLint v7.0.0」を公開した。

 ESLintはJavaScriptコードの問題を検出できる静的なコード解析ツールで、さまざまなテキストエディタに組み込まれている。ほとんどの問題に対して自動的なコード修正が可能で、また構文解析を行っているため、検索・置換型で発生するような誤認識などのエラーが起きないという。

 ESLint v7.0は2019年6月に公開されたESLint v6.0に続くメジャーリリース。Node.jsのバージョン8系が2019年12月にサポート終了を迎えたことを受け、最新版ではそのサポートが削除された。

 コードルールでは、複数のルールでbigintを認識するようにアップデートした。また、Node.js/CommonJSルール10件が非推奨となった。eslint:recommended向けに新しいルールが加わった。

 新しいクラスとしてESLintコアが用いる非同期APIを備えるESLintが加わった。並列リンティグなどの機能実装をブロックする非同期APIを備えるCLIEngineも引き続き利用できるが、将来的には削除される可能性があるとしている。

 RuleTesterクラスでは、プラグインでカスタムルールのテスト実行を改善した。このほか開発体験を改善する多数の機能が加わっている。

ESLint
https://eslint.org/