米Micron、SSDでの利用に最適化したKVS型ストレージエンジン「HSE」を発表

 米Micron Technologyは4月27日(米国時間)、オープンソースのキーバリュー型ストレージエンジン「Heterogeneous-Memory Storage Engine(HSE)」を発表した。

 Heterogeneous-Memory Storage Engine(HSE)は、オープンソースの異機種混在メモリストレージエンジン。NANDフラッシュを使ったSSDやストレージクラスメモリ(SCM)を搭載したデバイス向けを活用できるストレージエンジンだという。

 キーバリュー演算子、耐性の制御、データオーケストレーションスキームの調節などの特徴があり、これらの機能にアクセスできるC APIが提供されている。Micronは「HDD時代に開発されたストレージエンジンは、最新の不揮発性メモリで使用するには、性能と遅延の面でアーキテクチャ的に欠陥がある」と指摘しており、HSEではスループットおよび遅延の最適化、耐性の強化などが行われているという。

 その結果、HDDベースのアーキテクチャと比較してスループットは最大6倍、遅延は最大11倍、SSDの耐性は7倍優れるとしている(4台のMicron 9300 SSDでHSE v1.7とRocksDB 6.6.4を比較)。拡張性、オペレーション効率性に優れ、様々なクラスのSSDを組み合わせて利用できる。

 HSEは最新版となるリリース1.7をプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2。

Heterogeneous-Memory Storage Engine(HSE)
https://github.com/hse-project