米Microsoft、「PowerShell 7.0」をリリース

 米Microsoftは3月4日、.NETベースのコマンドラインシェルおよびスクリプト言語の最新版となる「PowerShell 7.0」を公開した。

 PowerShellは2006年に正式版が公開された、コマンドラインインターフェイスでさまざまなシステム管理業務を実行できるツール群およびシェル。かつてはWindows専用のツールだったが、2016年にオープンソース化されてLinuxやmacOSにも移植された。

 PowerShell 7.0は2018年1月に公開されたバージョン6に続く最新版。.NET Coreがバージョン3.1となり、既存のWindows PowersShellモジュールとの後方互換性を強化した。

 「ForEach-Object」コマンドレットで、パイプラインの並列処理がサポートされた。合わせて、各インプットログ名で並列に走るスクリプトブロックを特定するParallelパラメーター、並列で動くスクリプトブロックの数を制限するThrottleLimitなどのパラメーターも用意した。

 新しい演算子として、パイプラインチェーン演算子である「||」と「&&」、三項演算子「a ? b : c」、Null条件演算子「??」と「??=」が加わった。また、エラービューが動的になり簡素化された。エラーの原因を調査するためのコマンドレットGet-Errorも加わった。

 Windows PowerShellセッションからモジュールをインポートするための互換レイヤーを用意した。実験的機能として、PowerShell 7からDSCリソースを直接呼び出すことができるようになった。

 PowerShell 7は新しいディレクトリをインストールするため、Windows PowerShell 5.1と併用できる。対応OSはWindows 8.1/10、Windows Server 2012/2012 R2/2016/2019、macOS 10.13、Red Hat Enterprise Linux/CentOS 7、Fedora 30など、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

PowerShell
https://microsoft.com/PowerShell