「Vim 8.2」公開、ポップアップウィンドウが利用可能に

 テキストエディタVim開発チームは12月13日、最新版となる「Vim 8.2」を公開した。ポップアップウィンドウのサポートなどが特徴となる。

 VimはViをベースに改良を加えたエディタ。設定の自由度が高く、さまざまなプラットフォームで動作する。多数のプログラミング言語とファイル方式をサポートするほか、検索と置換、永続的で複数レベルのアンドゥツリーなど多数の機能を持ち、プラグインによる拡張性も備える。

 Vim 8.2は2018年5月に公開されたバージョン8.1に続く最新安定版で、合計で2424件の修正が加わった。

 本バージョンではポップアップウィンドウ機構が導入された。メッセージ、関数のプロトタイプ、コードスニペットなどをテキストの上に表示でき、簡単に開いたり閉じたりできる。ユーザーから要望が多い機能だったという。開発チームは、ポップアップウィンドウの機能を示すためのゲームも公開している。

 ポップアップウィンドウに並んで要望が多かった機能として、テキストプロパティも加わった。テキストスニペットのハイライトのような簡単なことだけでなく、外部のパーサーとしてシンタックスアイテムの場所を確認して非同期でハイライトするなどの複雑な用途にも使えるという。

 このほか、新しいChange Listenerのサポート、テスト範囲の拡大、細かなバグの修正、ドキュメンテーションのアップデートなどが加わっている。

 Vim 8.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Vim
https://www.vim.org/