「Python 3.8」リリース、新たに代入式を導入
プログラミング言語Python開発チームは10月14日、「Python 3.8」を公開した。
Python 3.8は2008年末に公開されたバージョン3系の最新版で、2018年6月の3.7公開以来のメジャーリリースとなる。
変数に値を代入するための新たな「:=」演算子(「セイウチ演算子」)が導入された。従来のPythonにおいて変数への代入は値を返さない文であり、代入結果を参照するような式は文法エラーとなっていた。今回導入された「:=」演算子では代入された値を返し、それを参照する式を記述できるようになる。また、関数に引数を与える際にキーワード呼び出しの順序を指定する文法が加わった。
CPython向けの高速な呼び出しプロトコル「Vectorcall」も加わった。CPythonが用いるfastcallをベースとし、任意のユーザー定義クラスで用いることができるという。
コンパイルされたバイトコードを格納するディレクトリを変更するためのPYTHONPYCACHEPREFIXも新たに導入された。これによって、Pythonコードが格納されたディレクトリやファイルシステムとは異なるディレクトリ/ファイルシステム上にバイトコードキャッシュを作成できる。
このほか、Python 3.6で導入されたf文字列の機能強化、Pickleプロトコル5の導入などさまざまな強化が加わっている。
Python
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