Python統合開発環境「PyCharm 2019.2.1」リリース

 チェコJetBrainsのPycharm開発チームは8月23日、Python統合開発環境(IDE)「PyCharm 2019.2.1」を公開した。

 PyCharmはプロ開発者向けのPython統合開発環境(IDE)。開発者の生産性にフォーカスし、インテリジェントな入力補完、オンザフライでのエラーチェック、クイックフィックス、ナビゲーションなどの機能を備える。Pythonコードのコーディングスタイルを定めたPEP8に従ったコードのチェック、Django、Flask、Google App EngineなどのWeb開発フレームワークサポート、IPython Notebookとの統合なども特徴で、リモート開発機能もサポートする。Pythonのほか、JavaScript、CoffeeScript、TypeScript、Cython、SQL、HTML/CSS、AngularJS、Node.jsもサポートする。

 PyCharm 2019.2.1は、7月に公開したPyCharm 2019.2のポイントリリース。Pythonはバージョン2.7または3.5以上で、Python 3.8も早期サポートとして対応している。

 バイナリで提供される外部関数をPythonから呼び出すためのctypesを使って定義された配列を認識できるようになり、ctypes配列を定義したり使用する際に誤ったインスペクションメッセージが表示されないようになった。Jupyterのサーバー応答エラーメッセージも改善した。

 デバッガーでも複数の修正が加わった。また、TensorFlowの参照を未解決にするバグを修正したり、インポートした名前に関するバグも修正した。

 PyCharm 2019.2.1は、Windows、macOS、Linuxに対応、無償のCommunity版をプロジェクトのWebサイトより入手できる。

PyCharm
https://www.jetbrains.com/pycharm/